バーミキュライト化学組成
その化学成分は、(Mg,Ca)0.3-0.45(H2O)n{(Mg,Fe3,Al)3[(Si,Al)4O12](OH)2}。構造は、雲母の性質を有している鉱物で、薄い膜状の鉱物が幾層にも積み重ねるものである。これを約800〜1000度で加熱することにより雲母の層が、アコ−デオン状に剥離膨張し容積を増やすものになる。膨張された層は、多孔質で非常に軽く、保水性・通気性・保肥性がある。
特性及び効用
○ バーミキュライトは、嵩比重が約0.1で極めて軽い。
建設資材には壁面用石膏ボードなどの骨材として使われる。
○ 多孔質があって、pHもほぼ中性である(アルカリ性のものもある)。
保水性が非常に優れているため、植物の根に十分水を供給することができ、生育に大きな効果があって、
土壌改良土として使われる。なお、高温加工され、ほぼ無菌状態で人工土壌としてピートモスや赤玉土
などと混ぜて使用され、ガーデニングにおける挿し木用土、種蒔き用土として使われる。
○ ガスケット・シール材として、ジョイントシートやフィラー材、グランドパッキン等に使われる。
○ 使い捨てカイロの主材料として使われる。
○ 金属ナトリウム、金属カリウムの火災時に、消火剤として用いられる。
バーミキュライトの生産国
主に、南アフリカ、オーストラリア、中国から輸入されている。ほかの地域にも生産されているが、石綿(アスベスト)が含まれている可能性が高く、現在輸入が除外されている。
当社は主に中国から良質の蛭石及び加工されたバーミキュライトを輸入する。
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